今月の言葉 元プロ野球の名投手 杉下茂No.68
人の未来を奪う戦争は、何があっても二度と起こしてはならない。
あの時の事を言葉にして残しておくのが、
生き残ったわれわれの役目である
あの時の事を言葉にして残しておくのが、
生き残ったわれわれの役目である
元プロ野球の名投手 杉下茂 (1925年生まれ)
杉下投手といえば日本を代表する大投手だ。野球少年だった杉下氏は1941年の甲子園出場を目の前にして日米関係悪化で中止となった。
今年はコロナ禍で中止、79年ぶり2度目の中止である。氏は某新聞にその時の思いを語っている。
『軍事教練では、野球は当時敵性スポーツとして配属将校から目の敵にされた。1945年には中国に出征した。軍隊は厳しく1日40Km歩かされる、船は沈められ郵便物は届かない。唯一兄の戦死を知らされた。兄は野球が上手く、無事なら私を上回る選手になっていただろう』
《人間の未来や可能性を奪ってしまう戦争は二度と起こしてはいけない。
そのためには誰もが意見を言える世の中にしておく事だ》
(青木青眠・従心会倶楽部会員)