今月の言葉 No.55

男の修行
苦しいこともあるだろう
言いたいこともあるだろう
不満なこともあるだろう
腹のたつこともあるだろう
泣きたいこともあるだろう
これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である
山本 五十六
牧水街道(群馬県吾妻郡にあり若山牧水が100年前に歩いた道)沿いの鄙びた蕎麦屋の暖簾に書かれていた山本五十六のこの言葉に魅かれた。山本五十六は太平洋戦争に反対しながらも、開戦時の連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃を指揮した国民的人気のある大将である。昭和18年4月18日南洋諸島のブーゲンビル島上空で戦死している。
苦しい事、言いたい事、不満な事、腹のたつ事、泣きたい事もいっぱいあったろう。これ等をじっとこらえて修行し、最後は南海に没したのではないかと思うと胸が痛くなった。この暖簾をみて男だけでなく《女も一緒よ》という声が聞こえてきた。
(青木青眠・従心会倶楽部会員)