囲碁十訣|従心会倶楽部

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従心会倶楽部 今月の言葉バックナンバー

今月の言葉 No.53

囲碁十訣

 本年は囲碁、将棋界に天才が出現している。2月には囲碁七冠達成の井山雄太氏と将棋界の永世七冠・羽生善治氏が国民栄誉賞を受賞した。また若干14歳の藤井翔太氏は29連勝し一気に六段に、その後も勝ち続け五月には七段に昇段した。


 今回は200年前、江戸時代後期に活躍した天才棋士・本因坊秀策を紹介しよう。本因坊秀策は海賊の島・因島の出身、幼少にして周囲に敵なく本因坊家に入り、徳川将軍の前で年一回打つお城碁でトップ棋士を相手に12年間負け無しの19連勝、碁聖と謳われている。秀策が生み出した秀策流の布石は今でも碁をたしなむ人には愛用されている。

 この本因坊秀策の座右銘:《囲碁十訣》を紹介しましよう(語源は中国唐時代の王藉新の言葉と言われ、秀策記念館の入場券にも使用されている)。囲碁だけでなく、日常生活にも役立つ言葉なので噛みしめ、活かして欲しい。私も《小さい事にとらわれず、大きな気持ちで碁を打ったら》、今まで勝てない人(2人)に勝て、その効用を実感しました。

囲碁十訣

不得貧勝  :むさぼれば勝ちを得ず

貪欲は損を招きます。自分と相手の強弱、バランスを考え進めたい。

入界宣緩  :界に入りては 宜しくゆるやかなるべし

相手の勢力圏内では、まず自分が攻められぬように、限界以上は踏みこまないことだ。

攻彼顧我  :彼を攻めるには我を顧みよ

相手を攻める時は、まずは足元を固めよ。 自分と相手の距離をはかりながら、自分の弱点を補いつつ攻めるようにする。

棄子争先  :子を棄てて先を争え

石を捨てて先手を取れ。ただ漫然と捨てるのではなく、それが主導権奪取につながる捨て石でありたい。

捨小就大  :小を捨てて大につけ

小さな局面にまどわされず大局を見よ。大小の見極めは難しい、いつも冷静に立ち止まり
着手の大小を考えよう。

逢危須棄  :危うきに逢えばすべからく棄つべし

危ない手は捨てよ。補強しないで石を捨てるだけでなく、積極的に石を取らせるようにする。

慎勿軽速  :謹んで軽速なるなかれ(軽速は軽率の意)

ゆっくり考えて打て、と言うよりは一手一手、先入観をすて、新しい目で局面を見直す。

動須相応  :動かば、すべからくあい応ずべし

着手には必ず目的がある。相手の意図を察し、それを上回って臨機応変に対応する。

彼強自保  :彼強ければみずから保て

相手の強大な場所では、まず整形を考えよ。 劣勢の時には自らを守る。

勢孤取和  :勢い孤なれど和を取れ

自分の弱い場所で戦ってはならない。まずい手はほどほどに治まれば良い。

本因坊秀策をより詳しく知りたい方は、
ゆい人物館の本因坊秀策 http://yuijinbutsu.web.fc2.com/ab30_34.html

(青木青眠・従心会倶楽部会員)

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