今月の言葉 No46
真理がわれらを自由にする
この言葉は国会図書館の本館ホールに掲げられている。国会図書館を訪ねても、新館を利用するケースが多いので気づく人は少ない。本館図書カウンターの上に日本語とギリシャ語で掲示されているので、機会があったら訪ねてほしい。
なぜこの言葉が?と疑問に思うことでしょう。この言葉は国立国会図書館の設立理念なのです。 図書館法の前文に「国立国会図書館は真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として、ここに設立される」と書かれています。
《従来の政治が真理にもとづかなかった結果悲惨な状況にいたった》という反省のもとに、良き民主主義国家を創るためには知識の自由化こそが大切であると考えた。国会図書館は国会に奉仕するとともに国民の情報ニーズに応える機関として昭和23年設立された。法案を起草した羽仁五郎議員がドイツ留学中に見たフライブルグ大学の銘文に由来し、新約聖書ヨハネ福音書にも同種の言葉があります。
72回終戦記念日を迎え、この言葉を噛みしめてみてはいかがでしょう!
(青木青眠・従心会倶楽部会員)