今月の言葉 No38
幕末の儒学者・佐藤一斎のことば
少くして学べば、壮にして為すことあり
壮にして学べば、老いて衰えず
老いて学べば、死して朽ちず
従心会とゆい思い出工房共催で10月中旬、孔子・孟子の生地を訪ねる旅を企画実施します。
孔孟の教えは江戸時代全国の藩校や、庶民の寺子屋で広く教え込まれ、当時日本の教育水準は世界一と言われております。佐藤一斎は江戸末期、昌平坂学問所の塾頭(東大の総長のようなもの)でした。
上の言葉を意訳すれば
《若い時に学問に励めば、壮年になったとき立派な仕事ができる。
壮年になっても学問に励めば、老年になっても頭や気力が衰えることはない。
老年になってからも学問に励めば、より見識が高くなり、尊敬もうけ、死んでもその名が朽ちない》
人生、いつまでも学び続けることが大切という教えです。 論語の原点を尋ねより深く学んでまいります。
先年、佐藤一斎の古里・美濃の岩村田を尋ねました。古い街並みの一軒一軒の玄関には50cm位の板木に佐藤一斎の言葉が書かれ掲げてありました。西郷隆盛も生涯愛読したという佐藤一斎の「言志四録」は今も古里・岩村田町に生きている事を知り感動しました。
(青木青眠・従心会倶楽部会員)